招待状に入れる時候の挨拶
招待状に入れる時候の挨拶について
1.時候の挨拶について
結婚式招待状の冒頭では、俳句の季語と同様に季節ごとの言葉を使用して挨拶を行います。
この季節ごとのあいさつを「時候の挨拶」と言いいます。
春夏秋冬それぞれの月ごとに「時候の挨拶」がありますので、結婚式招待状の冒頭でよく用いられる「時候の挨拶」を月ごとにご紹介します。
2.「時候の挨拶」の適用月について
「時候の挨拶」の適用月は、招待状を投函する月に合わせます。
例)招待状を送るのが8月で、10月に挙式の場合は、8月の「時候の挨拶」を使用します。
3.結婚式の形式、出席者によって表現を選ぶ
形式を重んじる表現
「新春の候」、「盛夏の候」などの漢語表現で挨拶をすると重厚な印象となります。
差出人が両親の場合や、会社関係の出席者が多い場合、形式を重んじる場合に使用します。
カジュアルな表現
「うららかな春の訪れとなりました」などの口語に近い表現をするとやわらかい印象となります。
レストランウェディングなどのカジュアルな挙式の場合や、友人の出席者が多い場合に使用します。
※上記のように漢語表現と口語表現がありますが、どちらも四季の豊かな日本ならではの美しい表現ですので、どちらを選択しても間違いではありません。
おふたりのお好みで選びましょう。
1月の「時候の挨拶」
- 新春の候
- 初春の候
- 迎春の候
- 降雪の候
- 希望にあふれる新年を迎えました
- 寒中には珍しくうららかな日が続いております
- 初春にふさわしい穏やかな日々が続きます
- 春の訪れが待ち遠しいころとなりました
2月の「時候の挨拶」
- 立春の候
- 晩冬の候
- 向春の候
- 梅花の候
- 寒さの中にも春の足音が聞こえてきます
- 早咲きの梅を見て心が癒される思いです
- 陽射しが春めいてまいりました
- 梅の便りが届く季節となりました
3月の「時候の挨拶」
- 早春の候
- 浅春の候
- 春暖の候
- 春分の候
- こちらでもようやく雪解けの音が聞こえるようになりました
- 寒さの中に春の気配を感じる頃となりました
- 春光うららかな季節となりました
- 桜のつぼみも膨らみはじめ
4月の「時候の挨拶」
- 桜花の候
- 春暖の候
- 春日の候
- 陽春の候
- 桜の花も美しく咲きそろい
- 春爛漫の季節を迎えました
- 若葉の萌え立つ今日この頃
- うららかな春日和が続いております
5月の「時候の挨拶」
- 立夏の候
- 若葉の候
- 新緑の候
- 薫風の候
- 青葉若葉のさわやかな季節
- 若葉萌える好季節となりました
- 風薫るさわやかな季節になりました
- 初夏の風が心地よく頬をなでてゆきます
6月の「時候の挨拶」
- 入梅の候
- 梅雨の候
- 初夏の候
- 向暑の候
- 初蝉の声きく頃
- 清々しい初夏を迎え
- 梅雨明けの空がすがすがしい季節となりました
- 木々の緑が目にしみる今日この頃
7月の「時候の挨拶」
- 仲夏の候
- 盛夏の候
- 炎暑の候
- 大暑の候
- 海山が恋しい季節になりました
- 夏の太陽がまぶしい日々となりました
- 蝉の声がひときわ高い季節
- 紺碧の空に一片の雲もなく
8月の「時候の挨拶」
- 残暑の候
- 晩夏の候
- 立秋の候
- 秋暑の候
- 立秋とは名ばかりの暑い日が続いています
- 涼しい季節が待ち遠しい今日この頃
- 朝夕にはかすかに秋の気配を感じます
- 夜空に秋の気配を感じる頃
9月の「時候の挨拶」
- 初秋の候
- 新秋の候
- 新涼の候
- 早秋の候
- 朝夕はようやくしのぎやすくなりました
- ようやく空も秋色を帯びてまいりました
- すがすがしい秋晴れが続きます
- 秋風が心地よい時節となりました
10月の「時候の挨拶」
- 仲秋の候
- 爽涼の候
- 清秋の候
- 紅葉の候
- おだやかな小春日和が続いております
- 秋も深まり木々の葉色づくこの季節
- 味覚の秋を迎え
- 紅葉の便りが聞かれる今日この頃
11月の「時候の挨拶」
- 晩秋の候
- 向寒の候
- 深秋の候
- 初霜の候
- 紅葉の季節を迎えました
- 鮮やかな紅葉の季節となり
- 初雪の便りも聞こえる今日このごろ
- 吹く風に冬の到来を感じるこのごろ
12月の「時候の挨拶」
- 初冬の候
- 師走の候
- 初雪の候
- 歳晩の候
- ちらちらと粉雪舞うこの季節
- 本格的な冬の到来を迎え
- 歳末ご多端の折
- 師走に入りあわただしい毎日が続く今日この頃