お車代について
お車代について
1.お車代について
結婚式で遠方から来たゲストに渡す交通費のことをお車代といいます。
御車代という表書きにはなっていますが、宿泊が必要となった場合には宿泊費も含みます。
2.お礼について
受付・余興・スピーチを頼んだ友人・知人には、その感謝として「お礼」を渡します。
3.「御車代」「御礼」を入れる封筒の種類について
1万円以上包む時は、結び切りの水引タイプをご祝儀袋を使うようにしましょう。
「何度でも結び直せる」蝶結びの祝儀袋は使ってはいけません。結婚式は「一度きりが好ましい」ので結びきりのご祝儀袋を使いましょう。
1万円より少ない金額を包む場合は、ご祝儀袋だと外側と中身が一致していませんので、ポチ袋を使用しましょう。
ポチ袋にも種類があり、シンプルなものから、イラストの入ったカジュアルなものまであります。
イラストの入ったポチ袋は、受付・余興・スピーチを頼んだ知人・友人であれば問題ありませんが、上司や年上の親戚の方には、シンプルなものを選んだほうが無難です。
渡す方と、ゲストの方との関係性を踏まえて決めるとよいでしょう。
4.表書きの表記について
封筒の表書きとして一般的には、「御車代」「御礼」「寿」「こころくばり」等を使用します。
お車代は表記通りに交通費としての場合のほか、宿泊費も「御車代」とします。
また、主賓の方や、乾杯、スピーチしていただいた方にも感謝として「御車代」を渡します。
『御礼』と書くと、相手に気を使わせてしまう・・・という考え方もありますので、その場合は「御車代」とするとよいでしょう。
※封筒の表書きとして「御車代」「御礼」「寿」等がありますが、このゲスト、この状況では絶対にこの表記をしなければならないということはありません。
おふたりがお礼の気持ちとして伝わりやすいと感じた表記で書きましょう。
5.贈り主の名前の入れ方について
新郎側のゲストには新郎の名字を記入します。
新婦側のゲストには新婦の旧姓の名字を記入します。
新郎と新婦共通のゲストや、新郎新婦が共にお願いした方(例:ウェルカムボード作成を頼んだ友人等)には、新郎新婦連名にします。
連名にする場合は、右側に新郎の名字、左側に新婦の名字を記入します。
※入籍後であっても、旧姓の名字を記入します。
6.お車代の渡すタイミングと、誰が渡すか?
主賓や上司、恩師に渡す場合は、新郎新婦の頼んだ側の親が受付後に挨拶を兼ねて渡しましょう。
また式場によっては、両家の親族紹介等で別の場所にいるため渡せない場合があります。
その場合は、披露宴の際に、場が落ち着いた頃合いで渡すとよいでしょう。
友人に渡す場合は、それぞれの親から渡してもらうか、受付で渡すとよいでしょう。
7.お車代の相場
お車代・御礼の相場の一例を載せました。
地域性、ゲストとの関係性、内々にあるルールによって異なりますので、分からない場合は、プランナー・両親・先輩等に聞くとよいでしょう。
主賓・乾杯の発声をお願いした人
金額の相場:1万円~
お車代として現金を包むか、もしくは往復のハイヤーを手配します。
招いた側の名字を書きましょう。
遠方から来てくださったゲストへの御車代
金額の相場:交通費の半額~全額
お交通費の計算は、現住所から式場に行くまでにかかるであろう金額をこちらの方で計算して、その金額に近いキリの良い金額を包みます。
招いた側の名字を書きましょう。
※遠方となる判断:特に基準があるわけではありませんが、交通費と宿泊費を合わせて2万円以上かかる場合に遠方から来たゲストと判断します。
受付、スピーチ、余興をお願いした友人・知人
金額の相場:3,000円~5,000円、もしくは同等の品物
招いた側の名字を書きましょう。
ウェルカムボードなどの作製をお願いした友人・知人
金額の相場:製作費+αほど
※製作には、原価のほか製作に費やした時間も必要なため、製作時間も考慮に入れましょう。
8.御車代を渡さないケース
友人グループで、結婚式に呼んだり呼ばれたりの関係の場合、お互い様ということで、御車代はお互いなしするケースがあります。
9.お札の入れ方
お札の向き:お札の肖像画がある方を手前にし、肖像画を上にして入れます。